講義(Lecture)

生物無機化学特論(大学院科目)

多くのタンパク質は、反応の活性中心として鉄・銅イオンなどの遷移金属イオンを配位しており、無機錯体的な特徴も併せ持っている。例えば、ヘモグロビンと呼ばれるタンパク質は、ポリペプチドが構成する三次元構造に鉄-ポルフィリン錯体(ヘム)が配位し、鉄-酸素分子の結合・解離を制御することで、血液中での酸素運搬を担っている。つまり、タンパク質反応を分子レベルで理解するには、生化学だけではなく、無機化学的側面からの研究アプローチも必要である。そこで、タンパク質の構造・機能を有機・無機両側面から解明する学問として発展したのが「生物無機化学」である。本講義では、生物無機化学の基礎から最先端の研究までを紹介し、金属タンパク質の構造-機能相関について理解を深めることを目的とする。

→2019年度講義の課題は「こちら

分子生物学(学部3年)

遺伝子とその働きについて、主に化学・生物学の視点から講義を行う。特に、遺伝子としての役割を果たすDNA(デオキシリボ核酸)に焦点をあて、その化学的物性や構造的特性を解説し、複製・変異・修復・転写などに関する生体内制御システムの基本的な稼働原理を理解することを目標とする。また、遺伝子・DNAに関する最新の知見についても、資料を随時配布することで、いま注目されている分子生物学の研究内容にも触れる。

化学B(学部1年):物理化学・無機化学の基礎